コラム0082

■0082 前方屈曲から立位になる時に使われる筋肉 2

 

2.骨盤が回旋するにつれて仙骨上でバランスをとっている脊柱も徐々に立位に戻ります。最大屈曲位より45度前方屈曲位までは腰椎は屈曲を維持し、靭帯と筋肉は伸ばされたままでいるのです。骨盤だけが回旋します。脊柱は45度屈曲位までもどるのに靭帯と背筋で支えられています。でもここでは、まだ背筋は収縮していません。

 

3.45度屈曲位に達するまでは、脊柱は立位時の前弯カーブを回復しません。屈曲45度の点は、前方屈曲する際に通った点です。背部の筋が短縮するのではなく、靭帯と筋が脊柱を支えて45度屈曲位まで戻って来るのです。45度屈曲位を越えた後で背部の筋が短縮を始めます。

 


4。身体がまだ前方45度屈曲位で立位を回復しつつある点で、骨盤は立位を回復しています。脊柱はここから立位時の前弯カーブになるように立ちあがらなければなりません。これは背部の筋がゆっくりと円滑に短縮する事でお
こります。

 

この脊柱再伸展の時に脊柱起立筋がゆっくりと短縮します。 この動きは上下の椎骨の横突起、椎弓根や棘突起などを互いに接近させ、最終的には立位時の脊柱の正常な機能的単位の位置に達します。 45度屈曲位から立位までの間は筋は収縮しますが、立位になると背筋と棘間靭帯はまたゆるみます。それらの仕事は終了したからです。

 

        
5。身体が重心線上にありバランスのとれている立位では、筋と靱帯はゆるんでいます。この点で最大屈曲位からの再伸展が達成されたのです。

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